舗装工事

 今、ウチのマンションでは、駐車場の拡張工事が行われており、ついつい作業を眺めてしまいます。 実は家業が土建屋だった時期があり、学生時代はよく父の手伝いで工事を手伝いましたが、測量から仕上げまですべての工程を経験したこともあり、簡単な舗装工事位なら僕1人で何とかできると思います。(必要あらばお声掛けください) 一口に舗装工事と言いましても、いろいろな工法があり、例えば国道クラス(重交通道路)なら、耐流動性や耐荷性が求められ、またすぐ交通開放しなければならないスピードも求められますので、アスファルトの中に超速硬型セメントミルクを混合することで、速乾性に優れ、しかも頑丈な路盤を作ることができるのです。 アスファルトフィニッシャーが作業を始めれば舗装工事も9割方終わっていると言っても良いと思いますが、実は舗装工事において一番重要な作業は、舗装基盤を作る作業なのです。 もちろん環境によって材料だとか、工法は変わりますが、交通量が少ない道路や乗用車の駐車場クラスなら、一層目の材料を敷き均しし、振動ローラーやランマーで転圧し、タイヤローラーで更に転圧をして、二層目を一層目と同じような手順で作業し、アスファルト混合物層を造成すれば工事も終わりです。 この後公的な工事なら役所の検査がありますが、よく道路の真ん中に抜き取ったような穴が空いているのを見たことがあると思いますが、あれはきちんと図面通りの構造になっているかを検査するため、空けられた穴なのです。 ここでOKなら工事も終了です。 でも、工事中でも役所の担当者は頻繁にチェックしに来ますし、工程毎に写真を撮り、提出する義務もありますので、よほどおかしなことをしていなければ、だいたい合格なんですけどね。 記憶が曖昧なので、もし間違った記述があればご指摘頂きたいと思いますが、でも、駐車場の拡張工事を見る限りだと、だいたいこんな感じだと思います。 ただ、この工事のように小規模の舗装の場合は、アスファルトフィニッシャーを投入するほどではなく、トラックでコールタールを運んで来て、それを蒔いて振動ローラーで固めれば終了なのですけどね。