私の好きな橋①柳瀬川・共開橋

柳瀬川・共開橋

 橋が”自然”なのか、と言われてしまうと、言葉に詰まりますが、川と橋は密接な関係がありますので、無理矢理ですけど、どうかご理解ください。 私のような川が好きな方は多いのですが、川に架かる橋が特に好きだという方もおられます。 橋は対岸同士をつなぐ大切なものですし、船舶に乗っておられる方は航行地点を示す目印として、とても重要なものです。 今も昔も橋を架けるというのは一大事業ですが、特に昔は川を隔てた隣村同士をつなぐものでしたから、利権などの様々な問題も絡み、ただ架ければいいというものでもなかったようです。 今日ご紹介するのは柳瀬川に架かる〔共開橋〕(所沢市大字久米)という橋ですが、人1人通るのも一苦労という狭い人道橋です。 〔樋ノ坪橋〕と〔吾妻橋〕の中間にひっそりと架かっている地味な橋ですけど、私は柳瀬川に架かる橋の中でもこの橋は特に好きなのです。 竣工年月日など詳しいデータはまだ調査中ですが、橋名表示もほとんど消えかかっていたため、最初はこの橋の名称も分からなかったのです。 地元の人に聞いても、正式な名称が分かる人は皆無で、皆さん「一本橋」と呼んでいるようですが、所沢市役所に問い合わせてようやく〔共開橋〕という名称であることが分かりました。 名称の由来ですが、「対岸同士の集落が共に力を合わせて発展させましょう」、という意味で名付けられたと推察しますが、意外にいい加減に付けられたような名称の橋が多い中、私はとても素敵な名前だなと思うのです。 尚、柳瀬川には、所謂”無名橋”は〔山王橋〕と〔樋ノ坪橋〕の間に架かる住民が個人で架けた橋だけで、後は素敵な名前が付けられているのです。(詳しくはこちらへ)ぜひ川と共に、橋にも注目してみてください。



こちらは昨年3月31日に撮影した〔共開橋〕です。