日経社員とのやりとり

  
 記事を書き終え、実はその後日経の社員の方と話す機会がありました。 やはり、日経には抗議が殺到していて、担当者の方もかなり混乱している様子でした。 僕が一番気になったのは、抗議が殺到するは分かっているのに、何故このエッセイを掲載したのかということですが、日経側の見解としては、一応デスクも原稿に目を通すことはしているらしいのですが、著名な作家に原稿依頼をしている以上、ほぼスルーで掲載してしまったということです。 その回答に少しガッカリしたのですが、「もしかしたら、アンチテーゼ的にこのエッセイを掲載し、今世の中で起きている動物虐待であるとか、子殺しに警鐘を鳴らしているのではないのか」とも思いましたが、どうも違ったようです。 やりとりの最後に「この問題をうやむやにせず、日経として何故このエッセイを掲載したのか、謝罪ではなく、見解は示した方が良いと思いますよ」と申し上げましたが、やはりここまで問題が大きくなれば、何らかのフォローは必要だと思うのです。 もちろんこのエッセイを書いた張本人がメッセージを発するのが一番分かりやすいのですが、エッセイを掲載した日経も何らかのメッセージは発するべきだと思います。 書けばいいや、とにかく書いたもの勝ち、という風潮が蔓延る紙系マスコミですが、やはり掲載した記事には最後まで責任を持つべきだとも思います。