低俗番組は本当に低俗番組だったのか…?

 珍しく今日はテレビ番組について書いてみたいと思います。 僕らが子供の頃といえば、やはり『8時だョ!全員集合』が一番人気があったテレビ番組ですが、あの伝説的なネタに世のお父さんお母さんや教育関係者は眉をひそめておりました。でも、眉をひそめる程の低俗番組だったのでしょうか? 確かにドリフターズが繰り出すネタに子供たちは大ウケで、放送の翌週にはクラス中がそのネタの話で持ちきりでしたし、授業に支障を来すケースもあったように記憶しております。 お下劣と言ってしまえばそれまでですが、でも、あの頃のテレビ番組は、自由な気質があり、放送のプロたちが真剣に「面白い番組」作りに取り組んでおりました。 番組は笑いに包まれておりましたが、現場の雰囲気は真剣そのもので、殺気立った雰囲気であったとも伝え聞いております。 その、所謂低俗番組の代表格といえば、『コント55号の裏番組をぶっとばせ!!』ですが、確かに番組自体は低俗そのものですが、この番組の趣旨は、野球拳で負けたタレントさんの着衣は観覧者にオークションにかけられ、その収益は交通遺児のために全額寄付されていたことは、意外に知られていないのです。 実は萩本さんご自身は下ネタが大嫌いな方ですが、この番組の本当の狙いが何処なのかが分かれば納得です。 今でもテレビは身近な娯楽ですから、番組を通じて視聴者は様々な影響を受けます。 最近もレイザーラモンHGの腰振りと、「フーッ!」が教育上よろしくないと言われておりますが、僕らが子供時代のテレビ番組に比べれば、まだまだ可愛いものだと思っております。 要するに、これも「見方」の問題だと思うのです。
 


8時だョ!全員集合』での1コマです。


コント55号の裏番組をぶっとばせ!!』での萩本欽一さん。


日本テレビの伝説的な番組『ウワサのチャンネル』でデストロイヤーに4の字固めをかけられ悶絶する徳光アナ。